美容医療というと、「シワを改善する」「たるみを引き上げる」「シミを薄くする」といった治療を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
もちろん、それらは美容医療の大切な役割です。
しかし近年、海外の美容医療や皮膚科学では、それとは少し異なる考え方が広がっています。
それがSkin Longevity(スキン・ロンジェビティ)です。
Skin Longevityとは、見た目だけを若返らせることではありません。
肌が本来持つ機能をできるだけ長く維持し、年齢を重ねても健やかな状態を保つことを目指す考え方です。
肌老化は「シワ」だけではありません
年齢を重ねると、シワやたるみ、くすみなど、さまざまな変化が現れます。
以前は、その原因としてコラーゲンやエラスチンの減少が中心に考えられていました。
しかし現在では、それだけでは肌老化を十分に説明できないことが分かってきています。
近年の研究では、皮膚の深い部分にある真皮脂肪組織(dWAT)が、肌の健康維持に重要な役割を果たしていることが報告されています。
この組織は、単に皮膚の下にある脂肪ではありません。
皮膚の免疫機能や線維芽細胞の働きに関わり、肌の修復や恒常性の維持にも影響することが分かっています。
つまり、肌を健康に保つためには、皮膚表面だけではなく、その土台となる環境まで考える必要があるということです。
老化を進める「慢性炎症」という考え方
もう一つ注目されているのが、慢性炎症です。
炎症というと赤みや腫れを想像しますが、実際には症状をほとんど感じない程度の弱い炎症が長期間続くことがあります。
このような状態では、肌の修復機能が十分に働かず、コラーゲンの質や肌のハリにも影響を与えると考えられています。
そのため現在では、「どの治療を受けるか」だけではなく、「肌を良い状態に保つこと」も美容医療の重要なテーマになっています。
「攻める治療」と「守る治療」
レーザーや高周波治療、ピーリングなど、多くの美容医療は肌の修復反応を利用して改善を目指します。
これらは非常に有効な治療ですが、治療効果を最大限に引き出すためには、肌が回復しやすい状態であることも重要です。
つまり、
治療によって変化をつくること。
そして、その変化を支える肌環境を整えること。
この二つは対立するものではなく、どちらも必要な要素です。
これからの美容医療では、「治療すること」と同じくらい「肌を育てること」が大切になると考えています。
LDM Tripleが目指していること
このようなSkin Longevityの考え方から注目されている治療の一つがLDM Tripleです。
LDM Tripleは、異なる周波数の超音波を高速で切り替えながら照射することで、皮膚や真皮脂肪組織へアプローチする超音波治療です。
肌に大きな熱ダメージを与えることを目的とした治療ではなく、肌のコンディションを整えながら、日々の肌管理や術後ケアにも活用されています。
そのため、
「肌質を整えたい」
「ダウンタイムが少ない治療を受けたい」
「美容医療を長く続けたい」
という方にも選ばれています。
SAIGA CLINIC NAGOYAが大切にしていること
当院では、「スローエイジング」という考え方を診療の軸にしています。
年齢を重ねることを否定するのではなく、その変化をできるだけ穏やかにし、その年代らしい自然な美しさを維持すること。
それが目指す美容医療です。
シワができたら治療する。
たるみが気になったら改善する。
もちろん、それも大切です。
しかし、それだけではなく、肌そのものを健康な状態で維持することも同じくらい重要だと考えています。
LDM Tripleは、その考え方を実践するための選択肢の一つです。
美容外科手術や注入治療、肌治療と組み合わせながら、一人ひとりの肌状態やライフスタイルに合わせたご提案を行っています。
まとめ
美容医療は、「変える」ことだけを目的とする時代から、「健康な肌を維持する」ことまで考える時代へと変わりつつあります。
Skin Longevityという考え方は、その変化を象徴する新しいキーワードです。
今ある悩みを改善するだけではなく、5年後、10年後も健やかな肌を維持するために何が必要なのか。
SAIGA CLINIC NAGOYAでは、その視点を大切にしながら、患者様一人ひとりに合わせた美容医療をご提案しています。
当院の関連施術
執筆者
雜賀俊行(SAIGA TOSHIYUKI, M.D.)
SAIGA CLINIC NAGOYA 院長
美容外科専門医(JSAS)。
フェイスリフト、目元整形、小顔治療、脂肪吸引、若返り治療を専門とする美容外科医です。
心臓血管外科で外科医として研鑽を積み、解剖学と繊細な手術手技を基盤に美容外科へ転向しました。
これまで水の森美容クリニックやBIANCA CLINICで院長を歴任し、外科手術からヒアルロン酸・ボトックスなどの注入治療、高周波・RF機器を用いた美容皮膚科治療まで幅広く診療しています。
現在は名古屋・栄のSAIGA CLINIC NAGOYAで診療を行い、骨格や脂肪、皮膚、筋肉など顔全体のバランスを診断した上で、一人ひとりに合わせた美容医療を提供しています。
この記事は、日々の診療と実際の症例をもとに執筆しています。
専門分野
* フェイスリフト(クォンタムRF)
* 目元整形(裏ハムラ・表ハムラ・クマ取り・二重整形・眼瞼下垂・眉下切開)
* 小顔治療(脂肪吸引・クォンタムRF・糸リフト)
* 脂肪吸引
* 若返り治療
* ヒアルロン酸・ボトックス治療
* 美容皮膚科
略歴
2008年
東海高校卒業
2014年
愛知医科大学医学部 卒業
名古屋第一赤十字病院 初期臨床研修
2016年
名古屋第一赤十字病院 心臓血管外科
2018年
水の森美容外科 入職
2020年
水の森美容外科 東京新宿院 院長
2021年
水の森美容外科 東京銀座院 院長
2022年
BIANCA CLINIC 入職
2025年
BIANCA CLINIC 銀座院 院長
2026年4月
SAIGA CLINIC NAGOYA 開院
資格・所属学会
* 美容外科専門医(JSAS)
* 日本美容外科学会(JSAS)正会員
* 日本美容外科学会(JSAPS)準会員
* 日本美容内科学会 正会員
* 日本抗加齢医学会 正会員
* VASER Lipo 認定医
* 産業医
* Inmode社認定医(クォンタムRF、モフィウス8バースト)
執筆者|SAIGA CLINIC NAGOYA院長 雜賀俊行